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マブです。

先ほど放映が終わりました。
まぁ無事に終わったかな^^;
不思議なほど緊張はなかったです。

さて、先ほどテレビでご紹介させていただいた商品の革の仕上げを更に詳しく説明したいと思います。
どうやら、テレビ画面上ではあまりジーンズ仕上げの良さが伝わっていなかったようなので。。。
ただの黒にしか見えなかったという意見があったので、アップにした写真と共にご説明させていただきます。

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こちらは「ジーンズ仕上げ」になります。
上の写真はショップチャンネルのホームページより抜粋しました。
さて、この「ジーンズ仕上げ」。
放映でも説明しましたが、クロコダイル革という完成されたデザインにあえてジーンズのエンボス処理を行うという、ある意味、挑戦的かつ勇気のある仕上げになります。
この仕上げを開発するにあたっては、最初は本当のジーパンをプレス機にて押し当てたりしましたが、どうも納得がいかず、その後、型押し屋さんにある型を十数種類でテストして、クロコダイルとジーンズの両方の特徴が一番うまく表現できる型を選び、今回の「クロコダイルジーンズ」と言える仕上げにしました。
工程としては、一度染色し仕上げた革に、ジーンズの型を押して、表面を削ります。
放映でも説明しましたが、この削りがとても重要で、削りすぎてもジーンズさが無くなってしまいますし、削りが甘くても、ツートーンがうまく表現できないという、とても気を使う工程になります。

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写真は上が、いい感じの削りで、下が削りすぎです。
このままでも、十分な素材感が出ているのですが、今回は更に柔らかさと革らしさを表現するために、更に水戻しを行い、削った部分が白くなってしまってるので、染色を再度行います。
その後、乾燥して、再度通常の仕上げ処理を行い、やっと完成します。
普通の革を仕上げる工程より2.5倍の手間を掛けて仕上げています。

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で、「クロコダイルジーンズ」の完成。
放映ではうまく写っていなかったみたいですけど、実物はクロコダイル革という高級素材でありながら、ジーンズというカジュアルさがある、普段使いに使用できるポシェットになっています。

余談ですが、クロコダイル革というと高級素材というイメージから、あまり普段使いしていない方が大多数だと思います。
普段使いしているのは、爬虫類皮革業界の奥様方ばかりな気が。。。
クロコダイル革と言っても、牛革やオーストリッチ革と一緒で、「革」です。
普段使いしていただいた方が、クロコダイル革も呼吸をしていますので、使えば使うほど革本来の味が出てきます。

今回の「クロコダイルジーンズ」のポシェット。
個人的にはかなりオススメです。
たぶん、世にあまり出ていない仕上げだと思います。
実際、この「クロコダイルジーンズ」はレザージュエルズ以外ではまだやっていません。
今後、弊社取引先さまより依頼があればやりますが。。。
正直、手間もかかるし、神経使うので、次回紹介できるかどうかはわかりません。
数にも限りがあるし。。。
もしかしたら、今回がラストチャンスになるかもしれません。

と、本当はあまり特定の製品に関して、立場上オススメとかしては行けないのですが、出演しちゃったのもあるのと、正直かなり自信ある仕上げですので、是非、この機会にどうぞ!!


 





爬虫類鞣製染色加工
株式会社太閤染革(たいこうせんかく)
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