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マブです。

「カイマン」の原皮が入荷しました。
サイズはとても小さく、お腹から裂いた「背ワニ(せわに)」です。

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この原皮は印鑑ケース用に鞣します。 

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ワニの原皮はワシントン条約に則っての国際取引なので、「CITESタグ(さいてすたぐ)」が一匹一匹に必ず付いています。
この番号はユニークな番号です。
「ワシントン条約」及び「CITES(さいてす)」については今度詳しく書きます。

さて、今回は「カイマン」です。
「カイマン」は「ワニ」ですが「クロコダイル」ではありません。
たまに、販売店によっては「カイマン革」の製品を「クロコダイル革」として販売してたりしてますが、「カイマン革」は「クロコダイル革」ではありません。
「クロコダイル革」と呼ばれる、現在、主に流通している種類は
  
  □ スモールクロコダイル(イリエワニ) 〜Crocodylus porosus〜
  □ ラージクロコダイル(ニューギニアワニ) 〜Crocodylus novaeguineae〜
  □ ナイルクロコダイル 〜Crocodylus niloticus〜
  □ シャムクロコダイル 〜Crocodylus siamensis〜

です。
ワニ目クロコダイル科のものが「クロコダイル革」になります。

「カイマン」はワニ目カイマン亜科ですので、「クロコダイル革」ではなく「カイマン革」です。
同様に「アリゲーター」もワニ目アリゲーター科ですので、「クロコダイル革」ではなく「アリゲーター革」になります。

「クロコダイル」も「カイマン」も「アリゲーター」も全て同じ「ワニ革」ですが、「クロコダイル革」と呼ばれるのは、ワニ目クロコダイル科のものだけですので、もし「カイマン革」や「アリゲーター革」を「クロコダイル革」として販売していた場合、製品表示の問題に触れる可能性があるかも。。。


 



爬虫類鞣製染色加工
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